オフィシャルブログ

東北の被災地を巡って

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勝手なGWの変則診療にもかかわらず間違いなくお越し頂いて

ありがとうございました。

 

そのお陰でをもちまして

5月1日の夜から4日の朝まで1泊4日で東北に行ってきました。

陸前高田~気仙沼~石巻の現在の状況を五感で・・・

 

 

同じ日本に住みながら、何とも実感がない「東日本大震災」

行ったこともなければ、知り合いがいてる訳でもない

でも大変な事が起きたことはわかっている。

かといって行動に移す訳でもなければ、気にして調べる訳でもない。

TVでやっていても観る訳でもない。

そうやって4年が過ぎ何となく風化していく記憶。

僕の中でも過去に起こったことになりかけていました。

そんな中、友達が誘ってくれました。

「東北に行ってみたくない?」

 

最初の答えは・・・

「行けない」でした。

仕事もある、時間も取れない、お金もかかる、etc・・・

よくもまぁ~こんなけ並ぶなと思う、自分の都合ばかり。

 

それでも根気よく誘ってくれた友達。

段々、僕の中でも知らん間に

「行っみてもいいんかも」に変わっていました。

少しでもやろうと決めたらすぐにその気になってやっちゃうタイプ。

「GWにあわせて仕事休んで行くわ」

が今回の変則診療につながりました。

 

 

実際に行ってみれば色んなことが

知れるだろう・理解出来るだろう・手伝えるだろう

もしかしたら、喜んでもらえるだろう

そんな風な気持ちを抱えながら車で片道13時間。

今回は5人の友人達が集まって行きました。

それぞれがそれぞれの思いを持って。

 

 

5/2に陸前高田と気仙沼  5/3に石巻

今回は特に津波での被害が大きかった所に

現地の人に連れてもらい、目で見て、話を聞き、被害の大きさを肌で感じてきました。

 

038 051 059

 

 

 

 

 

 

津波の被害があった場所は、現在ガレキ等はなくなり空き地状態。

この広大なところに山から土を運び、土地の高さを上げてから、建物が・・・

まだまだ時間がかかるのが感じられます。

 

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これは石巻の小学校。

海からはだいぶ離れた場所で、少し高台にあるのですが、

この校舎のテッペン付近の壁まで剥がれてます。

これも修復がまだ。

わざとなのかそうではないのか、わかりませんが、細かい所まで手が回っていないのは確か。

 

 

 

実際に津波の被害に遭われた方の話を、その方の家の跡地で話を聞いていて・・・

人が訪れる度に、また色んな事を思い出させるのではないのか?

治りかけのカサブタをメリメリと剥がしてしまうんではないのか?

ハッキリ言って迷惑ではないのか?写真なんか撮ってていいんか?

自分の想像以上の苦しみと戦ってきてはって、とてもわかりあえるなんて出来ない。

今回、一体ここまで何をしに来たんやろう?

 

「経験」

あのたった一瞬のことでどん底に落ちて、たった4年で人を迎えて色々と話せる。

語り尽くせんくらいに、言葉では表せないくらいに、どんなけ分厚い人生なんやろう。

自分の薄っぺらさを痛感しました。

この人たちは、何て強い意思で毎日を過ごしてるんやろう。

 

「生きている」

ってことの大切さを、久しぶりに有り難いなぁと感じました。

 

東北の方の言葉です。

「東京のオリンピックが決まり、日本が何となくお祭りムード

それに伴って資材、人材が東北の地へは向きにくくなる

そうやって少しずつ自分達のことを日本のみんなが忘れてしまわないだろうか

復興はまだまだなのに、そうなってしまうことが一番不安です」

 

今回出会ったみなさん、現実を受け止め、顔を上げ、前を向いて進んでいました。

でもまだまだ大変な状況です。忘れてはないんだけど・・・皆さんそうだと思います。

でも何かアクションを起こさないといけないのかもしれません。

起こせなくてもいいのかもしれませんが、決して忘れてはいけないんです。

 

 

僕自身は今回足を運んでみて、頭でどうこう考えても到底、理解できないんだなぁとわかりました。

「遠いと思うけど、また来てね」

こんな軽い感じで別れを言える人たちです。

僕の出来る事は、「また行くこと」です。

2回、3回と何度も続けて行く。

単発では意味がないんだと感じました。

 

行く理由なんてないです。

「また来てね」なので

「また来ます」だけです。

 

回数を重ねることで、ワガママも愚痴も言ってもらえるようになり

やりたい事への実現にお手伝い出来るんじゃないかなぁと想像しています。

 

行くことが当たり前になり、来てもらうことが当たり前になり

お互いの有り難みが薄れていくまで行ってみようと思ってます。

 

 

海外から帰ってきて英語が段々、話せなくなるように

僕の中でも今回の経験が薄れていくことも起こってくるはずです。

それが普通なのかな。

だからこそ次回、出来る「何か」を真剣に考えられるのかもしれません。

 

経験してないから、知らないから、離れているから、こそ

考えられるものがきっとあるはず。

 

次回に向けて少しずつ動き出します。

別に東北まで行けなくてもいいと思うんです、

一緒に微々たる復興へのイメージ作っていきませんか?

 

 

今回は、東北を訪れたのでそこにしか頭が今は回っていませんが

日本のアチコチで色んな被害に遭われている方がいらっしゃると思います。

大変な経験を僕はしていません。

1人の力では何のプラスにもならないことを今回、味わいました。

でも全国の至る所にボランティアなどでいち早く行動していた

熱い気持ちを持った人たちがホントにたくさんいてることも知りました。

1人1人が少しずつ何かをしようと考える事だけでも一歩進むのかなぁと感じてます。

ニッポンもまだまだ捨てたもんじゃない

そんな国にしていきましょう!

 

当たり前が当たり前じゃないんだと

たまには近くの存在の人でも

久しぶりに感謝の気持ちでも伝えてみてください。

まずはそんなキッカケに、このブログからしてみてください。

 

 

僕の中で、纏まっているようで纏まっていないのが今回です。

ズラズラ右往左往としながらのブログ。。。

言葉で現せそうで煮え切らないこの感じ。

少しでも汲んで読んでもらえたらと思います。